校長挨拶Principal's Greetings
日駒教職員みんなの願い
<感性を磨きながら人柄を育むこと>

みなさんこんにちは
日駒が普通科専一校に移行して5年になりました。在校生が全員普通科生になり、中高で女子の割合が増えてきました。おかげさまで日駒中高は此の数年安定的に受験生が増加し評価を戴けるようになり、次第に私達が願っている方向に広がりを感じるようになって参りました。本当に有難く思っております。これはいったいどうしたことなのか。もともと私達の学校は115年もの間、工業教育に特を持つユニークな学校でした。
そしてその長い間、学校は大きな事故大きな怪我は一切ありませんでした。それは私達が生徒の安全こそ最も大切なこと、と肝に銘じてきたからです。つまりそれが当然のことと思ってきたのです。余りに当然なことの大切さに、工業科運営を止めて気が付いたのは不覚でしたが、良い発見になりました。そしてその時私達は"まじめでなければいいものはできない"という事実を確認することになりました。工業科の運営を停止してはっと気付いたのです。
普通科専一校というまったく新たな世界に踏み出すことになった今、私達は"まじめでなければいい教育なんかできない”と肝に銘じています。普通科運営になっても私達は中等教育の骨格は人柄を育てることに重要な意味を見出します。大学進学実績も勿論大事です。理数教育も大事、キャリア教育もグローバル教育も忘れてはいけない、外国留学への希望にも応えていく、そのようにして学習指導にも怠りなく気を配る、しかしそれでもなお、私達の学校はそれらの教育運営をまとめたその先に"人柄を育てる教育"を目指したい。そしてその目標の実現のために"国語教育こそすべての基本"を掲げています。
わたしたちは日本に住んで日本語でものを考えている。すなわち祖国とは国語である。まず国語のちからを充実させたい。すべてはそこから、そのうえで人柄を育てる応援をしたい、と願っています。
校長 大塚 勝之